◆商品名◆
天下の稀覯本
キルヒャー『シナ図説』ラテン語版初版1667年刊
奇跡の完本/大秦景教流行日本碑

◆商品説明◆
アタナシウス・キルヒャー
『シナ図説』ラテン語版初版
アムステルダム；Janssonius van Waesberge & Elizer Weyerstraten, 1667年刊

言わずと知れた天下の奇書・稀覯本です。リプリントではありません。真正のラテン語版初版です。同年にJacob van Meursが刊行した海賊版ではありません。

口絵＋キルヒャー肖像画＋1ページ大別刷り図版23点＋折込地図２点所収。巨大な「大秦景教流行日本碑」を含めて奇跡の完本です。半ページ大の蠱惑的な挿絵全59点が埋め込まれたテキストページにも欠落はありません。

おまけに、図版リストにはなく、下のリンク先のボストンカレッジ所蔵本にもない日本の地図が大きな折込日本地図の後ろに綴じられています。

地図のタイトルは「Paradigma XV Provinciarum et CLV Urbium Capitalium Sinensis Imperij Cum Templis quae Cruce X Signatur Et Domiciliis S.I. 」

ベルギーのイエズス会士で四書をラテン語訳したフィリップ・クプレ（Philippe Couplet, 柏応理、1623-1693）のTabula Chronologica Sinicae Monarchiae, Paris, Joannes Nolin, 1687から取られたもののようです。お得なコピーです。（

ボストンカレッジ所蔵本（全文）は、


装丁は近年の総革装。外装の
キリスト教の布教のために、イエズス会士は世界各地へ渡った。1549年に日本を訪れたフランシスコ・ザビエルもそのひとりである。宣教活動を通じて新大陸はもちろんのこと、東洋の様々な情報が、ローマのキルヒャーのもとに集まってきた。『シナ図説』はその成果といえる書物で、日本の自然物や自然環境、風俗や文化等が収録されている。ただし、キルヒャー自身は東洋を実見したことはなく、挿絵に描かれた異国の景色は、程度の差はあれ、いずれも幻想的である。・・・なお本書は、澁澤龍彦の『高丘親王航海記』の装丁に挿絵が使われていることでも知られている。（『自然という書物 15~19世紀のナチュラルヒストリー＆アート』町田市立国際版画美術館図録、p.43）

本のサイズは写真では把握しずらいので、一緒に写している蛍光ペンとの比較においてご判断くださいませ。

当方が出品しております革装本はすべて、内外の図書館で採用されている処方（Brecknel Turner Saddle Soap、Klucel G、Talas Leather Dressing、SC6000等）でメンテナンスされておりますので、特別なお手入れなしでもしばらくご入手時の