３０年以上前に作った送信管VT-62を使ったシングルステレオ無帰還アンプです。 主なパーツは出力管（ハイトロン製）VT-62 ２本、 出力トランス（タンゴ FW20ー１４S ２個, 電源トランス（タンゴ MS-105）、チョークコイル タンゴ です。 音量調節VRはついていませんのでプリアンプが必要です。作った直後はこれに38cmの巨大なスピーカーJBL130をつないでいました。 オーデイオにはまったく興味のない妻も”このアンプはいい音がでるわね”と感心していたものです。 その後すぐに転勤となり、以後住宅の関係で大音量で音楽を聴く環境ではなくなり、このアンプも現在にいたるまでしまいこまれたままでした。 したがって見かけは古ぼけていますがほとんど使っておりません。 とくに真空管VT-62は新品を買っていたので当分だいじょうぶと思います。本品は動作することを確認していますが、自作のため保証はいっさいできません。  転居時の衝撃のためかアルミシャーシがやや変形しています。 また内部は600ｖの電圧を使っていますので十分な知識を持った方でないと内部をいじるのは危険です。 部品取りと考えていただく方が無難です。このまま使われる場合は真空管をソケットに挿入するときR,L,Cなどマジックで書かれた表示をシャーシの表示にあわせてください。 異なった組み合わせでは出力管のバイアスの再調整が必要になります。  なお当初の設計では出力管のドライブに12BH7を使っておりましたが、転居時に紛失してしまい、現在は12AU7で間に合わせています。 そのためドライブ不足になったのか出力が６W程度になっています。なお必要ならば設計者武末数馬の製作記事を添付します。